2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ただ与えたいと思い合える関係においてなおかつ押し付けにならないようにする慎ましさが肝要

誰かの作る時間の流れの中に生きるという選択

雲の流れはどんどん早くなるし 首筋を撫でる風はやけにせっかちだ 私の中の時計だけがゆっくりと時を刻み 世界から取り残されようとしている

どうしたって 関わるには刺激を交わさなきゃならないから 傷付けるかもしれなくて 傷付いてるかもしれなくて

使われるのは嫌いじゃない 人を介する緊張感の中で 私が能動的に動けるから

上手く逃げられる気がしていた 網は巧妙に張り巡らされ 私は手足の自由を柔らかく奪われたままに気づかないでいただけ

終わりを感じながら今を謳歌する 悔いは残らない ただ少し、不純物があるように感じられて 悲しくなるのだ (私たちは悔いながら振り向きながら生きていくべきなのだろうか)

なんで僕らは ただの仲間のままでいられないのだろう 答えは分かってる 問うことで、答えを選ぶことから逃げている

手を引かれるのが当たり前のようになったように いつか いつか 物事は進展してゆく 終わりが来ることを 忘れたように忘れるために

ぶったり逃げたり くすぐったり なでたり そんな何気ない日常とともに あなたが欲しい

約束もなしに 高い確率で会える状態でなければ つなぎ止められないような関係 にあるあなたを どうにかして 終わりのない関係に持って行きたくて 糸口を模索する日々

思い返せばいつも隣にいる 声が届かないなら 手の届くところに 遠くない未来にあなたから去ってゆくというのに

まっすぐに見る目が、横顔が素敵だと思った。 強いその視線に 手折られてしまいそうで あえて気付かないふりをする。

代替可能

消えてくれない記憶誰しもが代わりとしてすり替えられる危うさの中で 個として鮮明に残れるように

みんなに優しくなんかしないでよ そんな拗ねた目で見上げる 困った笑顔に 「特別」を見つけた気がする。

疲れている。 エネルギーの瓶に穴が空いて流れ出ている感じ 欠乏のランプが回る

約束の日

俯き歩く帰り道 変わり映えのしない闇に落ちる街並みの先に こぼれそうに大きな月 まるで この道を歩けば月に辿り着けそうなほどに。