2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

目まぐるしく待っている

適度に知り合いがいるような雑踏の中で 膝を抱えて流れを眺めて 誰かが拾ってくれるのを待っている そんなふうにして流されて息をしているだけの私です

空を穿つような月

一人で泣いて欲しくない 優しいあなたは、悲しみを隠すけれどそばにいることで優しさを返したいと思うのです。

一人で泣くよりはよっぽどいい 増えた泪で悲しみを流そうよ

こんなにも明瞭に当たり前に再生される光景は 思うより早く変わっていて、 それはいつの日かまったく変わった姿になるのだろう 今だって、きっと。すでに 私はそれを思うだけ ここには海さえもない

眠たくなんかないけれど疲労に飲み込まれる身体は重くなって 意識の糸を切る あぁどうせ 悪夢の夜なのに

青空と高架線

日常を覆う電線の網 飛ぼうとする僕を阻むから ぶら下がって綱渡り 誰より青空に近い場所で 飛んでいるように見えたらいいな

綺麗ね 意味に耳を塞いだままに

見つけてくれるって、安心してるから 少し怖い道も一人で歩ける

ビルの隙間に流れる雲が近い その速い流れに押し流される日常

そんなに綺麗な感情、持ち合わせてない

嘘ばかりを生産し続ける作業 黙ることじゃなく避けたいんだけど

会いたいと思うよりも 離れたくない

目標にどんどん近付いている 手を伸ばせば届いてしまいそうに近い まやかしに喰われないように 目を凝らす

言葉、とか数えてない数だとか、 記号の類い 人間関係のバランス感覚 見えないものの感覚を 無意識的に、意のままにはたらかせる そのことに疑いをもってみたりしてみる

丁寧な逢瀬

待つのは嫌いじゃない 雑踏の中を、期待しながら見つめて 君のことだけ考える 待ち合わせの時間