溜息

どこにあっても どうせ擦り切れていくのならば 手元でそのさまを眺め続けたいと そう願うのは 壊れているのでしょうか

強硬な手段に出てくる運命には抗ってきたつもりだけれど 勝てたことは ない それでも意味はある

今日の空は はにかむようでした

こんなにも急いて季節をゆく自然をならば私はおだやかにゆっくりと捕らえよう

悲しかった?辛かった? それでもあなたがそこにいるのは なんのためなんですか?

私はひとりで人格を作れるなんて思わないそんな驕りは持てないあなたたちがいて、初めて自分がどんなものかを知るのだ

愛されてなければ愛することができません 悪意を恐れる以上に 好意が返されないことを恐怖するこれは弱さかしら

あたしが無駄に過ごしてしまう時間を 誰か買ってくれませんか? そしたらあたしは がんばる時間を買います

だめなんだよなぁ なにがどう、じゃなくて 僕はちゃんとできない 手段の一つ一つは処理できなくはないけれどさ やらなきゃ生きていけないなら 死んだっていいような気がする

夢が幸せすぎた 誰からも忘れられているような気がして目が覚めた 忘れられないために、起きろ

熱せられた板の上で とろとろと溶ける氷のように 私をなにかに奪われている状態は そういう感覚

なにもしなくても この命は削られていく

弱くて弱いこの身体 いままで何度 生かされてきたのか 誰かが守り繋いだこの身体 これから私が守らねば

またしても 身体と精神が 喧嘩をしている

逃げていたものに ひとつ 向き合う

ずっと続いてるように錯覚した 続いていくような予感がした

あなたがあなたの人生を覚えていなければ 誰があなたという物語を読めるというのだ

ときどきこうして気付かされる 私はどんなに最悪な人間か 最悪と気付いたあとに それを抜け出そうとしていない 救いようのなさを

今はただ夢を見るだけ 叶えるための手段はいくらでもあるんだから

両手で砂をこぼすように さらさらと 日常が壊れていくとしても その感触だけを確かに残している

おざなりになってしまいがちな 食べることとか いい眠りを得ることとか からだを動かすこととかを毎日きちんと、慈しむように こなしていけるようになりたい

地面をみるか 空をみるか閉じこもってる時は そのどちらかだけどふとしたときに 間にある 人間味あふれるなにか 自然のなにか その多くが楽しませてくれる

なんでその罪を 忘れたように生きてるの?

同じ言葉を紡ぐこと さみしかった心が 温もりを感じる

お互いに抱いてる夢だけを食べてさらに夢見る生き方 このまま飢えて死んじゃえ

夢見がちな女の子と笑っていたほうが幸せなのか 現実をみて冴え渡る その美しさを見るがいいのか

あなたが向けるやさしさが いつか還元されますように

息をするのさえ苦しいときも あの人がいれば 綺麗な空気だけを集めて吸えるようなちゃんとしたひとになれるような 気がした

失うと分かっていても 失うその時まで 結局悼むことはできなくてならばノスタルジーで進行するこの光景はなんなのだ

あたしの好きなものを あなたは嫌いで あなたの好きなものを あたしは嫌いで嫌いなものが お互いから どんどん減っていく