私のなかの終わらない帰り道

セーラー服の夏服で


校則のスカート丈よりぐっと短くして


あおい あおい 田んぼ道


まっしろい雲が浮かぶそら


高架線におおわれながら



ひとり自転車ではしる私




この日常の終わりなんて見えなかった。想像もつかなかった。
護られる立場から護る立場へ。故郷を離れて遠くへ。
でも、わからないままの私が、息を切らせて走り続けているから
いま、あたらしい帰る場所をつくってゆける。