終焉を演ずる空

紙切れ一枚に込められる価値はとても
とても大きくて


僕は空気を取り入れていながら酸素を吸収できていないように

鈍く存在を主張する胃腸を抱え
苦しんでいた。


沈黙する精神


千切ったかのような雲を流しながら

ぬるい圧力になぶられて歩く

枯れ木の葉さをうばう優しさ
かつては伸ばした腕に
強風の中、価値を救う